YAPC::Asia 2015 に参加してきました

YAPC::Asia 2015 に参加してきたのでその感想です。

YAPC::Asia 2015に、個人スポンサーという形で、前夜祭を除く2日間、参加してきました。

聴講させていただいたトークはいずれも面白く、残念ながら聞けなかったトークもきっととても面白かったんだろうなと信じて止みません。予定していたいくつかは、満室で立ち見になってしまいそうだったので、急遽別のに切り替えたりもしたのですが、そうやって替えた先でも新しい発見があったりと、とても充実した2日間でした。

あと特筆すべきなのは各スタッフの仕事ぶりです。スムーズな進行と誘導、大人数を収容しきったWi-Fi、とても美味しいコーヒーがいただけるコーナー、枚挙すればいとまがありません。旗振りの@lestrratさんをはじめ、スタッフの皆様の膨大な労力のおかげで、2日あわせて合計約16時間もの長時間、実に快適に楽しく過ごさせていただきました。あらためてこの場でお礼をのべさせていただきます。ありがとうございました。

さて肝心の内容に関しての感想なのですが、大きく分けて3つのことを強く感じとりました。

1つめは、ストリーム指向なプログラミングパラダイムの隆盛です。古くはシェルスクリプトのパイプ、新しいところではmatzさんのStreem、古くて新しいところではPerl6のsupply{} & react{} (今日知った!)、比較的新しくて実用に到達しているものとしてはnodejsのEmitterやgolangのchannel、もしくは最近の言葉で言うとリアクティブプログラミングというところでしょうか。まだ自分でもうまく咀嚼できていませんが、データストリームに対してフィルタをかけ目的のデータを得るためのパイプラインを記述する、という感じのこのパラダイムは、肥大化する入力データを現実時間でさばく目的で、計算リソースをスケールさせて立ち向かうのに、現時点で最も現実的な選択肢であると、強く感じました。

2つめは、まぁ新しい発見でもないのですが、golangスゴいなって。ハイパフォーマンスでスケールしやすいプログラムを開発するのに必要な、本当に必要なツールセットが揃ってるんですね。確かに退屈なプログラミングスタイルを強制される側面もないわけではないのですが、それはあくまでもすべていろんな意味でのメンテナンスビリティのためなんですね。開発や運用で何かしら問題が出た時に、最小限の手間で最大の効果を得られるように、言語に関わるあらゆるものがデザインされているなと、改めて確信するに至りました。

最後の3つめは、YAPCだからというわけではないのですが、Perl6が非常に楽しみになりました。こう見えて私は、jperl4とかいう時代からPerlを使ってまして、昔は何を書くにもPerlという時期がありました。Perlの何が私をそんなに惹きつけたかというと、おもちゃ箱を盛大な音をたてつつひっくり返して「さぁ、ここにどうやって遊ぶかもわからないガラクタがたくさんあるけど、これを好きに組み合わせて、君の好きなように遊んでごらん」そう言われたようなワクワク感でした。いろんな言語機能やモジュールを組み合わせて、自分の想像力次第で無限の遊び方ができるかのように、昔の私は感じていたのです。という感覚を、この2日間に聞いたPerl6の話で思い出しました。懐かしい始まりの記憶です。そういった思い出補正を割り引いても、Perl6には正直ワクワクしました。ぶっちゃけますと「どんなガラクタ(宝物)が詰まったおもちゃ箱なんだろう!」と。

ちょっととりとめもなくなってしまいましたので、YAPC感想はここまでにしたいと思います。参加されたみなさま、本当にお疲れさまでした。

そうそう。最近、国際展示場に行っていた際はすべてコミケの時でしたので、あんなに人の少ないビッグサイトは久しぶりで、新鮮でたまりませんでした (゚∀゚)