Chromebookを入手してからほぼ一週間。ほぼ毎日使ったなかで感じたことを書いてみます。
どんなことをしたのか?
- Webブラウジング
- 各Googleのサービス/Google+への書き込みを含む
- Twitter/各関連サービス
- ニコニコ動画
- 本ブログエントリーの執筆
- 利用場所
- 居間
- 布団
- 風呂: 半分開けた風呂蓋の上に置き、濡らさないよう気をつけるw
- 職場
- 移動中(WiMAXルータ利用)
- その他
- β版への変更
- 開発版への変更
- 安定版へのリストア(USB)利用
以上が主な利用内容です。同時に開いたタブは多くとも5個程度、ウィンドウも1つだけです。
良かった点
- 起動、レジュームが速い: 特にレジューム時にWiFiネットワークをつかむまでが速い
- 設定の手間が少ない: PCのChromeでの設定がネットを通じてそのまま引き継がれる
- PCと同じ操作感: Androidの携帯やタブレットとは違う
- ニコニコ動画が見れる
- 長文の執筆が苦でない/日本語もGoogle IMEでバッチリ
- 安い: おおよそ3万5千円
良くなかった点
- SDカードを挿したままレジュームすると毎回ファイルマネージャが開く
- ダウンロードしたファイルのコピーができない
- ヘルプがほとんど役に立たない: Googleのサービスにはよくあること
- 作りが安っぽい: 安いのだからしかたない
遭遇したトラブルと対処法
二本指タッチの右クリックが動作しない
Smooth Gesturesという拡張機能をインストールしていると右クリックができないか極端にしにくい現象が発生します。Chromebookでは使わない機能なので無効化しました。同期を設定しているとPCにも反映されますので、必要に応じて拡張機能の同期だけを無効化するのも良いと思われます。
タッチパッドが動作しない
指で撫でてもカーソルがほとんど動かずクリックすると右クリック扱いになる、そんな現象に遭遇しました。クリックが右クリックになることから、目には見えない手油の汚れなどで誤動作し二本指タッチと誤認識していると推測。電源を落としてタッチパッドをウェットティッシュで綺麗に清掃したところ回復しました。
電源周りの問題?
ある夜、Chromebookを閉じずに寝てしまい(ニコニコ動画を見ながら寝落ちした)、翌朝バッテリーが0%になって電源が切れていました。次の夜も同じ事をしてしまったのですが(ただし今回はGoogle+のSparksを眺めながらの寝落ち)、バッテリーを残したままスリープ状態になっていました。この違いは気になります。もしかしたら前者はFlashが画面内に表示されていたことが問題かもしれません。
一方こんなこともありました。電源ケーブルを繋いだままスリープし、ケーブルを外してからレジュームしたところ、右上のバッテリーアイコンが放電モードを示すモノに変わりませんでした。この現象は上記のバッテリーが切れてしまった問題と関連しているかもしれません。Chromebookが電源ケーブルに接続中と誤認して使い切ったのでは?という仮説を立てています。
開発版から安定版やβ版へ戻せない
開発版へは設定を切り替える感覚で変更できるのですがその逆は不可。USBメモリを利用したリストアで安定版に戻す必要がありました。β版へは安定版からさらに切り替えます。リストア用のUSBデバイスの作成は、執筆時点はWindowsでは作成できませんでした。原因はUSBデバイスに書きこむイメージのリンク切れです。私はLinux版を使いましたが、そのままだとイメージのダウンロードと解凍のために/tmpに2.5G程の空き容量が必要なのでメモリー上のtmpfsを使っている場合は要注意です。これにはシェルスクリプトを読んでワーキングディレクトリを変更することで対応可能です。Macは試してないので不明。
総評
Webをキーボード付き、もしくはFlash付きで必要とする人には「買い」です。特に「壊しても(新しいものを買うから)良い」くらいの考え方で使える人には非常に合っています。
しかし物書きや写真整理よりもクリエイティブなタスクを必要とする人には向きません。それらは今あるWebサービスだけではあまりに非力でしょう。逆に今あるWebサービスだけで十分という人はすぐに飛びついて損はしないでしょう。またタブを大量に開いて作業するヘビーユーザにもオススメできません。常に5枚以下のタブであれば快適に使えます。
日本では未発売ですのでマニュアル、サポート、保証といったところにはかなりのディスアドバンテージがあります。それらのコストとリスクに心理的な折り合いが付けられれば買ってみるのが良いです。