勉強会は美味しいのか?

ちまたでは勉強会が流行ってるらしいですが、その意義に疑問をいだいています。

「勉強会」という言葉をあちこちで見かけるようになって、 どうして流行ってんだろうっていう疑問に思ったことから、意義とか考え始めました。 ただ考えが進むにつれなんか本当に必要なのかわからないのです。

  • 同業者交流
  • 技術の向上

勉強会のもつ意味のいくつかはすぐに思いつきます。 前者の意義はすぐに想像がつきます。横の交流は重要です。 問題なのは後者です。コチラを志向する場合、大きくわけて2つの理由が思い浮かびます。

  • 純粋な知識欲(私的な理由/完全な自己満足)
  • 職務上のステップアップ(比較的公的な理由/スキルアップを周囲に認めてほしい)

私もIT技術者の端くれですから、技術の向上が重要なのはわかります。 それが前者の知識欲に基づくものだとすれば、まぁ納得はします。 しかし後者だとしたら納得しづらいものがあります。

勉強会って一昔前で言えばセミナーですよね。ただし講師と聴講者の立場がほとんど一緒。 きっと費用的には一桁も二桁も違うのではないでしょうか。だから個人でも開催・参加しやすい。 自身が講師側に立つことで、より学習が進むというのもあるでしょう。 得られる知識の多寡や質はどうであれ(単純な比較はできません) そこでアップしたスキルは誰が評価するのでしょうか?

多分、参加者の努める会社組織の多くは正しく評価できません。 できるなら最初からセミナーとして予算がつけられるでしょう。 仮に評価してもらえるならその人はかなり幸運な方じゃないでしょうか。 勉強会を開いた仲間内での評価? それって何か役に立つんでしょうか。 認めてくれる会社に転職するつもりならわかりますが、平均的な日本人を考えるとそうでない想像は容易です。

ここまでくると私の疑問の本質はこうです。

  1. 勉強会で得たスキルを活かす機会、場所はあるのか?
  2. 活かす機会、場所を得る努力はするのか?
  3. 得たスキルで何をしたいのか?

私が参加もしくは開催するのならきっとVim勉強会になるのでしょう。 しかし実のところVimを学ぶことより、「Vimで何を書くか」のほうがずっと興味があるのです。

スキルがあれば何かの時に役に立つかもという意見に対しては、 「役に立つかもしれないととっておいたモノって結局使わないんだよね」 といっておきたいと思います。

これって断捨離…かな?